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2011年8月26日 (金)

噂の真相とナンシー関の話

このエントリはネッタイムス・ブログのアーカイブと言う事で、「噂の真相とナンシー関・その1、その2」と書いた過去の記事なのだが、今回は読み易い様にと、一つに纏めたので宜しく。

「不景気」だの「デフレ不況」だの「失われた20年」だのと言われ、まぁ、景気の良い話があんまり聞かれ無い昨今。
出版業界も色々大変な状況でみたいで、「出版不況」って呼ばれているね。
私も最近は余り買わなくなったんだが、以前は雑誌をよく買っていたんだよ。
どちらかと言えば、月刊誌よりも週刊誌が好きだったのさ。
週刊誌は「週刊文春」「週刊新潮」「週刊ポスト」「週刊現代」「週間大衆」「週間実話」「週刊プレイボーイ」等々。
「週刊宝石」ってのもあったな、廃刊になったけどね。
勿論、上記の週刊誌を全冊買う訳では無くて、新聞広告やらを見てとか、本屋やコンビニ等でパラパラ捲って、面白そうな奴を買うんだよ。

週刊誌以外では「ダカーポ」や「噂の真相」とかだね。
特に気に入ってたのは「噂の真相」で、毎回必ず買っていた。
ご存知の方も多いと思うが【噂の真相】「以下、噂真(うわしん)と略称する」と言う雑誌は反権力反権威スキャンダリズムを謳い文句にした雑誌だな。
噂の真相1979年3月に創刊の月刊誌で、2004年4月に休刊している。
噂真の責任者は岡留安則編集長であり、カリスマ性が高い人で、出版業界では
奇人変人?な、名物編集長として知られている。
岡留編集長は、噂真の編集部に昼過ぎから夕方位に出勤し、夜はネタ探しの為?に、新宿ゴールデン街に出没して大酒をかっくらってる変わり者である(笑)。

そんな変わり者の編集長が創る雑誌「噂真」であるが、政治経済ネタから芸能ゴシップまで幅広く扱い、タブーに挑戦、タブー無き雑誌と言う事で、当然としてトラブルが多かった訳よ。
掲載記事に対する抗議や、訴訟絡みで裁判沙汰が多数。右翼の殴り込みなんてのもあったな。
扱うネタも芸能界のタブーやら、検察の不正追求やら、文壇スキャンダルだから、揉め事を起こすなと言う方が難しいだろう。
特に文壇スキャンダルは、作家と出版社との「大人の関係」がある雑誌が敬遠する様なネタをバンバン遣っていたね。

作家と出版社は微妙な間柄でね、売れっ子作家の気分を害したら、自分の所で作品を書いてくれなくなると不味い訳で、作家のスキャンダルには触れないのよ。
「噂真」は、大手出版社が書けない作家のスキャンダルを書くから、そりゃ面白いって話だ。
作家のスキャンダル以外にも、森元総理の買春事件やら色々とあったね。詳しくはWikipediaでも見てね(笑)。
「噂真」は何とも言えない、妙な感じの雑誌で、扉絵のコラージュやら、一行情報も怪しい雰囲気だし、なんせ掲載広告が風俗やら何やらで、最高の胡散臭さだったね(笑)。

「噂真」はコラムも充実してて、あの元長野県知事で政治家の田中康夫も「ペログリ日記」なるコラムで、やれお姉ちゃんと食事しただの、やれお姉ちゃんとエッチしただのと書いていたな(笑)。
余談だが、そのペログリ日記に登場していた「お姉ちゃん」と田中康夫は結婚してるんだよね。
その他に連載していたコラムも面白かったが、長くなるので今回は省略する。

その「噂真」のコラム執筆人では、絶対に外せない人が居る。この人を抜きにしては「噂真」のコラムは語れない。
その人とは「ナンシー関」である。
私は、ナンシー関のコラム「顔面誌上主義」が、一番好きだった訳だ。
ナンシー関と言えば、消しゴム版画家、コラムニストとして活躍、ナンシー関の名前は知らなくても、ナンシー関の消しゴム版画を目にした人は多いだろうね。

面白いコラムを書く人は居るが、消しゴム版画とセットになったナンシー関には、誰も敵わないと思う訳だ。
コラムと消しゴム版画のコラボ・シナジーは素晴らしいね。ナンシー関は偉大だよ、体型も偉大だけどね(笑)。
その偉大な体型が死亡芸人では無く、死亡原因だったんだろう。残念です。

ナンシーは、ネタ探しの為に、ポテチやらのお菓子をを食べながら、四台のビデオデッキを駆使して、テレビを見捲っていた。
一日中テレビを見捲り、「噂真」や他の雑誌の締め切りに追われながら、ポテチを食べていた。
そして、締め切りを守る為に、ポテチを食べながら執筆していた。
原稿を仕上げてホッとしながら、ポテチを食べていた。・・・ポテチ食ってばっかりかい(笑)。

バブリーな時代に流行ったカウチポテトよろしく、赤い半纏を着て、テレビとポテチ。そんな光景が目に浮かぶキャラだったな。
ナンシーは、外出と言えば、タクシーに乗って食事に出掛ける。そして食事を済ませてタクシーで帰る。
そりゃ運動不足だろ、ナンシー・・・。

ナンシーは、取材対象になり得る人物からの食事の誘いは、全て断っていたらしいね。
毒舌で面白可笑しく書けなくなる。と言う理由でね。食べる事が好きだったのに、プロ根性だわな。

そんなナンシー関の顔面誌上主義は、ナンシー関が死亡した為、2002年8月号で終了している。
今でも事ある毎に思う事がある。ナンシー関が生きていたら、何てコメントするんだろう。ってね。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

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