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2011年12月12日 (月)

原発の放射性物質は無主物?

東京電力の福島第一原発事故から9ヶ月が経ったのだが、相変わらず手を拱いている状態であり、アリバイ作業だけの「ほったらかし」が続いている。
最近では、福島第一原発の汚染水を再び海洋に放出すると言う馬鹿な計画を発表して、漁業関係者から抗議を受け、放出計画を除いた施設運営計画を経済産業省の原子力安全保安院に提出。
海洋放出に付いては「関係各所からの要請を踏まえた上で引き続き検討して行く」としている。

そして、多額の税金が投入される東電は夏のボーナス40万円に続き、冬もボーナス37万円(374000円)が支給される様で、これに付いて「全額を賠償に充てろ」との厳しい意見が多く見受けられる。
税金を投入しなければ経営破綻すると言う理由で、東電は国にカネを出して欲しいと要求する一方、社員にボーナスを支給となれば、パンピーから反発を受けるのは当然だわな。
ましてや、当ブログのエントリ東京電力の救済法が成立にも書いたのだが、原発事故の責任追及が曖昧なまま、東電救済法が成立している訳で、東電の常識は世間の非常識と言われても仕方が無いだろう。

そんな東電なのだが、更に世間の顰蹙や反発を招くエピソードがある。
それは11月24日の朝日新聞の記事なんだけど、私は最初この記事を読んだ時、俄に信じ難かった内容だったのだが、まぁ、私があれこれ言う前に朝日新聞の記事を以下に貼ってみる。

放射能はだれのものか。この夏、それが裁判所で争われた。
8月、福島第一原発から約45km離れた、二本松市の「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」が東京電力に、汚染の除去を求めて仮処分を東京地裁に申し立てた。

――事故のあと、ゴルフコースからは毎時2〜3マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されるようになり、営業に障害がでている。責任者の東電が除染をすべきである。

対する東電は、こう主張した。

――原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任をもたない。

答弁書で東電は放射能物質を「もともと無主物であったと考えるのが実態に即している」としている。
無主物とは、ただよう霧や、海で泳ぐ魚のように、だれのものでもない、という意味だ。
つまり、東電としては、飛び散った放射性物質を所有しているとは考えていない。したがって検出された放射性物質は責任者がいない、と主張する。

さらに答弁書は続ける。

「所有権を観念し得るとしても、既にその放射性物質はゴルフ場の土地に附合しているはずである。つまり、債務者(東電)が放射性物質を所有しているわけではない」

飛び散ってしまった放射性物質は、もう他人の土地にくっついたのだから、自分たちのものではない。そんな主張だ。

決定は10月31日に下された。裁判所は東電に除染を求めたゴルフ場の訴えを退けた。

ゴルフ場の代表取締役、山根勉(61)は、東電の「無主物」という言葉に腹がおさまらない。
「そんな理屈が世間で通りますか。 無責任きわまりない。従業員は全員、耳を疑いました。」

7月に開催予定だった「福島オープンゴルフ」の予選会もなくなってしまった。
通常は3万人のお客でにぎわっているはずだった。
地元の従業員17人全員も9月いっぱいで退職してもらった。
「東北地方でも3本の指に入るコースといわれているんです。本当に悔しい。除染さえしてもらえれぱ、いつでも営業できるのに」
東電は「個別の事案には回答できない」(広報部)と取材に応じていない。

以上が朝日新聞の記事なのだが、平仮名が多すぎて読み辛いと言う事は一先ず置いといて、東電の福島第一原発事故によってバラ撒かれた放射性物質が「無主物」ってのは、どう考えても可笑しいだろうが、こんな馬鹿げた事が罷り通って良いのかい?。
私が最初この記事を読んだ時に、俄に信じ難かった書いたのだが、その言葉の意味を判る人も多いと思う。

もうね、ファックとしか言い様が無い話なんだが、ファックと言う言葉では言い表せない位にファックな記事だわな。
まぁ、ファックな記事と言っても、平仮名が多くて読み辛い朝日新聞の記事では無くて、記事の内容に出て来る「無主物」と言う言葉と東電の言い分、そして東京地裁(福島政幸裁判長)に腹が立ち、思わず、ちゃぶ台を引っくり返したいと言う衝動に駆られた人も居るだろう。

東電に付いては当ブログでも、東京電力は金満体質の国賊企業やらやっぱり東電は国賊企業、この他にも犬の糞ほど沢山書いているので、是非とも読んで頂きたい。
それらのエントリでも散々書いた通り、東電の体質が糞なのは「言わずもがな」であり、何を今更って話なのだが、東京地裁の福島政幸裁判長の判断に付いては「何をか言わんや」である。
まぁ、今回だけの話では無く、これまでの地裁を見ていると首を傾げたくなる判決や、唖然として何も言えなくなる様な判決も多々あるが、今回は特に酷い部類だわな。
日本の司法に深い疑念を抱かせる由々しき事態である。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

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