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2012年2月13日 (月)

スマホに替えるなら2年待て

スマートフォン(スマホ)に纏わる不具合が携帯キャリア(携帯電話通信会社)で相次いでいるのだが、それでもiPhone等のスマホに興味を持っている人は多いと思う。
斯く言う私も、スマホに興味を持っている一人なのだが、「JB PRESS」(日本ビジネスプレス)の記事にスマホに関する面白い記事が掲載されていたので、以下に貼ってみる。

2012年春のスマホ新製品が市場に出揃ってきた。auは昨年来の「iPhone 4S」というドル箱商品があるおかげでAndroid(アンドロイド)の新機種にはいま一つパンチがないというか、はっきり言ってヤル気が感じられない。

一方のNTTドコモは超高速通信Xi(クロッシィ)対応を目玉に、CPUの速さが売り物の「GALAXY S II」を筆頭にAndroid端末のラインアップをかなり充実させている。

クイックレスポンス、圧倒的な高精彩、ハイスペック防水、デュアルコアCPU、圧倒的な速さで操れる・・・これがドコモのスマホ2012年春モデルの売り文句だ。
動作の速さや高機能ばかりを喧伝しているのだけれど、ガラケー(ガラパゴス携帯の略。従来型の携帯電話の総称)からの移行を促すという意味でそのやり方は間違っていない。

しかしこのマーケティングに騙されて多くのユーザーがバッテリーの持続時間の問題の深刻さを認知しないままAndroid端末に持ち替え、そしてほどなくがっかりさせられている。
あるいは怒りさえ覚えているかもしれない。

どう使ったらバッテリーが「260時間」もつのか

ガラケーからAndroidに乗り換えたユーザーは、ほぼもれなくその大飯食らい加減に面喰らうことになる。
確かにスマホにしたら画面は大きくなったし、ガラケーにはない機能もたくさんある。
しかしたいていの機種は通勤前に充電器から外したらほとんど触らなくても昼過ぎにはバッテリー残量が50%を切ってしまうだろう。

僕のはauの「REGZA Phone IS04」という機種なのだけれど、まだ何も節電対策(これについては後述する)をしない時点で、寝る前に充電器から外して放置しておいたら7時間足らずで「餓死」寸前になり、「充電してください」のサインが出ていた。

ここが実はiPhoneとの大きな違いで、Androidがマルチタスクであるがゆえの十字架だと分かったような分からないような説明はされていたのだけれど、実際に使ってみるとまるでどこか故障でもしているのかと疑いたくなるほどの電池残量の減り方なのである。

おかげで多くのAndroidユーザーは充電器を持ち歩いて、自宅と職場の両方で充電をしなければならない。
外回りの多い人なら予備の電源を持ち歩かなければ携帯電話として用をなさなくなってしまう。

僕も自宅とオフィスの両方に充電器を常備してある。車ではシガーソケットから充電できるようにしてあるし、鞄にはスマホ本体の容量の2倍に相当する外部電源を2種類と、AC用の充電器も常備している。
そればかりでなく、スマホが餓死した時のために非常用のガラケーを1台持ち歩いているほどだ。

キャリアのサイトでスペックを確認してみたら、IS04の連続待受時間は約260時間とある。
これはガラケーの最新機種とほとんど遜色のない数字だ。

馬鹿にするのもほどほどにしてほしい。欄外には「連続通話時間および連続待受時間は、電波を正確に受信できる移動状態と静止状態の組み合わせによるそれぞれの平均的な利用時間です。
実際にお客さまが利用できる時間は、通話の時間、回数、メール作成の時間、メール送受信回数、インターネット・各種アプリケーションの使用状況・ネットワークの状況などの様々な条件により大きく変動します」と言い訳してあるのだけれど、一体どんな環境で使えば260時間ももつのか。

auの場合、通信方式の関係でドコモより余計に電力を消費するらしいのだけれど、それにしてもこれほど「理論値」と実態のかけ離れたスペックは詐欺としか言いようがない。

この原稿を書いている間にもスマホの画面の左上に表示される電源管理アプリのバッテリー残量は3パラグラフ前を書き始めた時の80から74・・・ちょうど今73%にまで低下した。
一昔前のノートパソコンのような減り方だ。おそらくこの調子だとスマホ上では結語まで書き切れそうにない。

しかもAndroidは哀しいほどよく凍る。僕は書きかけの原稿を何度失ったか知れない。
「Galaxy S」を使っている友人は電話で話している途中に突然切れてOSが勝手に再起動を始めたという。
凍らないまでも突如として動作が遅くなったと思ったら、バックグラウンドで余計なアプリケーションがいくつも勝手に立ち上がっていたりする。

日増しに募るガラケーへの郷愁

これまでの携帯電話では経験したことのない不具合と日々直面し、フラストレーションは溜まる一方だ。
朝、オフィスに着いて電池残量が65%と表示されているのを見るとガラケーが恋しくもなってくる。

ガラケーについては日本独自の仕様であって、国内メーカー各社が国際的な競争力のないものにずいぶん多くの開発投資をつぎ込んでしまったと批判や揶揄の対象になることも多い。
しかしその努力の甲斐あってガラケーは文字通り独自の進化を遂げ、およそ携帯端末としては申し分ない機能と性能を実現したと個人的には思っている。

バッテリーの持続時間ひとつとってみても、従来のガラケーはよほどのことがない限り充電台から離して軽く1日は問題なく使えたものだ。
僕がサブに持っている業務用の携帯電話は2006年製のドコモだけれど、ほとんどかかってもこないし、かけもしないせいか、待機だけならざっと1週間ぐらいは放置していても電池はなくならないし、実際いつもそれぐらい放置している。

ガラケーに戻そうと思えばSIMカードを元の機種に入れ替えるだけでいつでも戻せるのだけれど、ボタンを押さえた場所から四方に指を滑らせれば一瞬で「あ」から「お」までの文字を選択できるフリック入力という便利な文字入力方式に慣れてしまった後では、「う」を打つのに「あ」のボタンを3回押さなければならない従来の入力方式は実にまどろっこしい。
ああうまくハメられてしまったな、と今になって後悔する。

スマホの買い時は来年以降?

ドコモにしてもauにしてもバッテリーが長時間もつと謳った機種は現時点で1つもない。
あるいはこれも戦略かと勘ぐりたくもなる。ともかく速いの凄いのと謳ってガラケーを陳腐化させ、半ば強迫観念でユーザーをスマホへと追い込み、さてバッテリー問題でさんざんフラストレーションが溜まったあかつきには「ハイ、省電力モデルの登場ですよ」と一気に買い換え需要を喚起する、そんな算段だ。

それはいささか勘ぐり過ぎだとしても、端末メーカーの開発パワーもこの時点では省電力にはほとんど注がれていないのだろう。
今は電力を犠牲にしてでも速さや操作性を競う時だからだ。そういう意味では省電力モデルの登場は初期の需要が一巡する頃か。となると早くても来年、あるいは再来年になると僕は踏んでいる。

省電力についてはハードウエアの方の対応もさることながら、おそらくはAndroid OSもいずれかのバージョンで余計な電力を食わない仕様になってくるかもしれない。
まず不要なアプリケーションをバックグラウンドで立ち上げない、など。
何しろ放っておくと知らないうちに「テレビ」「フェイスブック」「マップ」などが裏で次々と立ち上がって電力を消費しまくるのだ。

ただ、OSの提供元のGoogleはいろんなアプリを裏でこっそり立ち上げ、ユーザーの動向についてせっせと情報収集してそれをマーケティングに利用しているという噂もある。
もしそうだとしたらOS側に期待するのは難しいかもしれない。

ともあれこうしたバックグラウンドであれこれ余計なものが立ち上がることに対しては、定期的に強制終了させるアプリが現時点でいくつも紹介されている。
僕は「AdvancedTask Manager」というのを使って毎分バッサバッサとアプリを落としているのだけれど、これを使わない場合と比較してざっくり3〜4割程度は省電力になっていると思う。

不要なアプリを落とすアプリ以外にも、Androidについては電力を節約するための様々なノウハウを紹介した個人や企業のサイトが多数存在する。
文句を言う前に何とか工夫してでも使いこなそうという涙ぐましい努力は日本国民の素晴らしい美徳の象徴だ。
険しい斜面に段々畑や棚田を作って農地化した先人たちの発想にも通じるものがある。

僕も誇り高き農耕民族の子孫として、あれこれ不満を募らせつつ何とか騙し騙し使いこなしてはきた。
GPSもWi-Fiもブルートゥースもオフにして、バックライトの照明は最低限、次々と立ち上がるアプリは1分ごとに自動で落とす。
凍えるような着陸船で地球を目指すアポロ13号のようだ。

そんな格闘から得た教訓を一言に凝縮してお伝えすると、Androidのスマ ホは「充電と充電の合間に恐る恐る使うような感覚」である。
このストレスは思いのほか大きい。

これからスマホに替えようかどうかと迷っている読者諸兄は、バッテリー問題があまり騒がれていないiPhoneにするか、あるいはAndroidの次世代モデルが出るまでガラケーを満喫することをお勧めしたい。

いや、そもそも電話とメールにしか用のない人なら、わざわざこんな重くてかさばってしかも大飯喰らいの厄介なシロモノに替える必要などないのかもしれないけれど。

以上が「JB PRESS」の記事なのだが、これを書いた記者の思いが伝わる熱い記事だな。
スマホのみならず、実際に生活の中でアイテムを使用して、それをリポートする記事は消費者にとって参考になるのは当然だが、今回の様に提灯記事では無い様な内容の方が、消費者にとっては有益な情報だと個人的には思う。
なんか、今回のエントリは「JB PRESS」の提灯記事みたいだが、単に「JB PRESS」の記事が面白かったから貼った訳で、「JB PRESS」からカネを貰ってエントリを書いた訳では無いよ(笑)。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

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