« 民主党の懲りない面々・その29 | トップページ | 夢の高速増殖炉もんじゅは大飯食らいのカネ食い虫 »

2012年5月27日 (日)

B-CASカード暗号解読と不正試聴問題

今回のエントリは、テレビ等のデジタル化に伴い、デジタル受像機に付いている「B-CASカード」の話。
B-CASカードには、カードのICチップに暗号コードが内蔵され、放送局から送られてくる解除信号と暗号を組み合わせる事で放送が視聴可能になり、視聴の可否のみならず録画に制限を掛けている事は御存知の方も多いだろう。

B-CASカードシステムは日本特有の規格であり、カードの発行は東京渋谷にある「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ」(B−CAS社)と言う胡散臭い会社が独占し、現在、約1億5000万枚が流通している。
スカパーとWOWOW等の放送事業者はB−CASカードの発行枚数に応じてカードの発行業者であるB−CAS社に分担金を支払っている。
B−CAS社の事業報告書によると売上高は208億円(11年3月期)で、取締役は常勤3人非常勤6人の合計9人、従業員は驚く事に何と14人(社員は1人)。
因みに、平均年齢57.1歳らしい(笑)。

そのB-CASカードのICチップの暗号コードが解読されデータを書き換え、衛星放送の有料番組を無料で視聴、且つ録画制限も解除する方法が今月上旬からネット上に出回っている事が問題となっており、大騒動に発展しそうな勢いである。
放送事業者のスカパーとWOWOWは事態を重く受け止め、不正視聴には法的措置を行う事を表明し、総務省も実態調査に乗り出している。が、B−CAS社や放送事業者は不正視聴に用いられているカードを識別する事が出来ない為、不正利用者に対する手立ては無い様だ。
テレビは余り報道していない(笑)。

放送局関係者によると「1億5000万枚の内、不正視聴がどの程度に上るか見当が付かない」との事。
B-CASカードは約1億5000万枚と大量に流通している為、カードを再発行し配布する手間を考えれば再発行は事実上不可能と思われ、有効な対応策が無いのが現状である。
不正視聴には数千円で市販されているICカードリーダーと、ネットでダウンロード出来るシステムファイルが使われ、システムファイルの誘導に従って操作を進めると、2038年まで有料放送を視聴出来るらしい。
余談だが、秋葉原ではICカードリーダーがバンバン売れて、かなりの品薄状態になっている様で、製品を選ばなければショップを回って何とか購入出来る状態だが、入荷しても直ぐに完売してしまう状況だそうです(笑)。

今回のB-CASカードの不正書き換え問題は、実は今年の2月位からネット通販等で、有料放送が見放題になると言う謳い文句で販売された「BLACK-CASカード」に起因する。
BLACK-CASカードは約5万円で販売して即完売する程の人気商品だったが、このBLACK-CASカードの暗号コードが解読された事が今回の騒動の発端なのである。
約5万円でBLACK-CASカードを購入した人は、まさか数ヶ月後に格安で不正試聴が出来る様になるとは思いもしなかっただろうな。

まぁ、あれだ。今回のB-CASカードの不正改竄問題は、有料放送事業者のみならず、視聴者のテレビ離れが進んでいる地上波テレビ事業者へのも深刻だと言われている。
そうでなくともツマラナイ地上波テレビが、無料試聴と言う強味までも奪われたら、無料で試聴出来る有料放送に流れるのは至極当然の事で、地上波テレビ離れに拍車が掛かるのは目に見えているだろうな。
まぁ、何れにせよ、この問題が多方面に与える影響は皆目見当が付かない訳だが、事の顛末がどうなるのか注意深く見守りたい。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

« 民主党の懲りない面々・その29 | トップページ | 夢の高速増殖炉もんじゅは大飯食らいのカネ食い虫 »

テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1547278/45429282

この記事へのトラックバック一覧です: B-CASカード暗号解読と不正試聴問題:

» B-CAS騒動でリーダーが品薄に [時々時事爺]
まあ当然の結果だわな [ニヤリ/]俺なんか普通にスカパー!e2の契約してるからゴニョゴニョする必要ないけど断固たる処置ってやつしないんならB-CAS書き換えちゃうゾ だってそんなことが横行したまま対応...... [続きを読む]

« 民主党の懲りない面々・その29 | トップページ | 夢の高速増殖炉もんじゅは大飯食らいのカネ食い虫 »