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2012年11月22日 (木)

石原慎太郎の新党と亀井静香

最近は政局の流れが速い。「石原新党」が結党したかと思えば、野田佳彦首相が「近い内」にと言っていた「衆議院解散」を実行して、民主党はパニック状態となり、「離党ドミノ」が止まらない。
パニック状態は民主党のみならず、解散を機に離合集散が激しくなり、結党して間無しの石原新党が「日本維新の会」と合流する等、永田町の勢力図も大きく変化している。
今回のエントリは、石原新党を取り巻く情勢の変動に付いて書くとする。

石原慎太郎前都知事は11月13日、「勃ちやがれ!」じゃなかった「たちあがれ日本」を母体に新党「太陽の党」を結党した。
「石原新党」は元々、国民新党を離脱した亀井静香前代表(当時)が、昨年12月から石原慎太郎都知事(当時)を中心に新党を結成するべく奔走していた訳だ。

亀井静香前代表によると、昨年12月に石原前知事が新党結成を言い出し、亀井前代表が水面下で調整。しかし、である。今年5月に石原前知事が「白紙に戻す」と明言した事で、石原新党は立ち消えとなった。
その後、6月に石原前知事が再び新党結成に意欲を示したが進展は無く、石原前知事が東京都知事辞任の会見をする10月25日の前日に、石原前知事から新党の結成を伝えられ、それに対して亀井前代表は、「遅すぎる」と不快感を示したと言う。

石原新党の結成を主導していた亀井前代表からすれば、石原前知事に振り回された挙げ句、「梯子を外された」形である。
そして先述した様に、11月13日に石原前都知事は「太陽の党」を結成して共同代表に就任。
石原代表は「小異を捨てて大同に就く」とし、第三極の勢力を結集して大同団結を目指す。

石原前知事が結成した新党「太陽の党」の政党名は、石原前知事が1956年に芥川賞を受賞した小説である「太陽の季節」に因んだと噂されている。
大阪の橋下徹市長が率いる「日本維新の会」との連携を考え、芸術家の岡本太郎が作成し、大阪万博のシンボルだった「太陽の塔」との語呂合わせで新党名を「太陽の党」にしたとも言われている。

新党名からも判る通り、石原代表は、橋下市長が代表を務める「日本維新の会」との合流を目論み、橋下市長に秋波を送り続けていた。
石原代表は橋下市長を「源義経」に例えて、「僕は源義経に惚れた武蔵坊弁慶の様なもんだ。ただ、義経で終わらせず、源頼朝にしなくちゃいけない」と述べ、不幸な人生で終わった義経では無く、鎌倉幕府を創設した頼朝にすると意気込んでいた。

石原代表が、第三極の「大連合」を目指している事に付いて亀井前代表は、「あれだけの男が市長風情に釣り上げられた。可哀想だ」と言い、更に「緊急な問題は原発、消費税、TPP(環太平洋経済連携協定)だ。合意も無く一緒に遣ろうとしても出来ない。後は白紙とは行かない」と、苦言を呈しているのだが、これは亀井静香の言い分が正論だろう。

亀井前代表の苦言を余所に11月17日、橋下徹市長の「日本維新の会」と、石原代表の「太陽の党」が合併する。
合併会見の席上、石原代表は「暴走老人の石原です」と挨拶。橋下市長との関係では弁慶が義経を助ける為、主君である義経を殴ったと言う、「勧進帳」で知られる「安宅の関」の話を持ち出し、「安宅の関の様に殴らなきゃいけないと言う事もあると思いますが、まあ我慢してつかあさい」と、上機嫌で語っていた。

亀井前代表は石原代表の一連の動きに付いて、「橋下との連携に政策も理念も無し。統治機構さえ変えれば良くなると言う、国民を馬鹿にし、同志を馬鹿にした石原の上から目線。」と批判する。が、である。「浪花節」の亀井前代表は、「何時かは石原がそうした事に目が覚めて気付くと思いたい」と、長年の盟友である石原代表を気遣っていた。

因みに亀井前代表は、過去に橋下市長と会談をした事があるそうで、その席上「船中八策なんて、沖縄から北海道まで国民が皆、心踊る政策が何処にあるのか!」とか、「大阪都なんて、今は陛下がおられるから東京"都"なんだよ!」やら、「お経の読めないお坊さんが、どうやって布教するんだ!」等と言った亀井前代表の言葉に、橋下市長が具体的に答える事は、殆んど無かったと言う。

そんな亀井前代表は11月19日、民主党を離党した山田正彦元農相と国会内で記者会見し、新党を結成すると表明した。
党名は「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」(略称は反TPP)・・・長いよ(笑)。
亀井静香は、「政策はどうでも良いと言う勢力のアンチテーゼになりたい」と述べ、緊急課題として反TPP、脱原発、消費増税凍結等を掲げている。

亀井静香と石原慎太郎は気脈を通じ、「肝胆相照らす仲」と言われるのだが、その二人が選んだ道は、別々の方向となってしまった。
亀井と石原、どちらの選んだ道が、国民を正しい方向へと導くのだろうか?。
今後の動向に注目である。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

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