福島第一原発事故

2012年7月20日 (金)

被曝線量調査と福島県の関係機関

東京電力の福島第一原発事故に関し、独立行政法人の放射線医学総合研究所(放医研)が昨年4月、ネットを通じて被曝線量を推計する「住民線量評価Webサイト」(仮称)で、福島県民が事故後の行動記録を入力すると、線量の推計値が画面上に表示されるシステムを考案。
被曝住民の記憶が鮮明な内に、効率的に事故後の行動を把握する為に有効として、開発費用の約1000万円は文科省の事故対策補助金で賄われ、システムは翌5月にほぼ完成した。

放医研はネット調査システムの導入に関して、5月22日に福島県田村市で説明会を予定していた。が、である。県医師会幹部が「何の為にこの時期に遣るのか。慎重にすべきだ」と、県保健福祉部の幹部も「住民の不安を煽る様な説明会は遠慮願いたい」と反発した為、結局、放医研は「県側の意向で断念せざるを得なかった」と、線量調査は書面のみで実施し、昨年6月末から問診票が県民に配布されたが、回収率は今年5月末時点で22.6%に留まっていると言う。

ネット調査システム云々は昨年5月の話なのだが、現在もシステムの稼働には至っていない。
被曝線量に関する話では、弘前大の被曝医療総合研究所の床次眞司教授らは昨年4月12〜16日、放射線量が高く、計画的避難区域に指定された浪江町津島地区に残っていた17人と、南相馬市から福島市に避難していた45人の計62人に付いて、住民や自治体の了解を得ながら甲状腺内の放射性ヨウ素131を測定。

しかし、である。県地域医療課から「環境の数値を測るのは良いが、人を測るのは不安を掻き立てるから止めて欲しい」と要請されたと言う。
県の担当者は「当時、各方面から調査が入り、不安を煽るとの苦情も有った。各研究機関に、慎重にと要請しており、弘前大もその一つだと思う」と説明している。
ネット調査システムと放射線量の調査に共通するのは、何れも県の機関からの要請や抗議に依って、本来の目的が達成されていないと言う事。

福島県は、放射性物質の拡散分布を予測する「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」(SPEEDI)の情報を迅速に公表しなかった為、住民の避難に役立たなかったとして、国や関係機関を批判しているのだが、こんな事では二枚舌としか言い様が無いだろう。
この様な問題が発覚すると、住民の不安を煽ると言う言葉を多用しているのだが、臭い物に蓋をせず、真実を知る事が大事なのである。

当ブログのエントリ、福島原発の半径20キロは人も家畜も住めないにも書いたのだが、住民の中には、厳しい事実を突き付けられ、夢が云々等と発言している人も居るが、現実逃避して事実から目を背けていても仕方が無い。
都合が悪い事実を隠したら、事態が好転する訳でも無いのだから、正しい情報を遮断せず、真実と向き合う事が大事なのである。
国や行政機関は、都合が悪い事実を隠蔽しようとするのだが、住民も厳しい現実から逃げてはならない。

米GE社の原発設計者であるデイル・ブライデンボーは、「原発で深刻な事態が発生した場合は、絶対に体制側の言葉を信じてはいけない。どの国であれ、原発事故は国家的羞恥であるから、真実を公にする事など0%に近い。だから、市民が独自に客観的情報を集め、彼らの目の前に突き付けなければならない。そう言う行動が無いと大損するのは、我々市民なのだ。」と述べているが、結局、現実を知らずに困るのは、我々国民なのである。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

2012年6月28日 (木)

福島第一原発1号機で毎時1万300ミリシーベルトを計測

東京電力は27日に東京都内で株主総会を開き、政府の原子力損害賠償支援機構から1兆円の出資を受ける為、定款変更等の経営側が提出した全議案を可決し、東電の実質国有化が決まったのだが、その東電は同日、株主総会の終了を待っていたかの様に、福島第一(福一)原発1号機の原子炉建屋地下で、建屋内では過去最大の放射線量となる毎時1万300ミリシーベルトを計測したと発表した。

1000ミリシーベルトは1シーベルトだから、1万300ミリシーベルトは10.3シーベルトと言う事になる。
これは作業員の年間被曝限度である50ミリシーベルトに約20秒で達し、約6分で嘔吐する等の急性症状が出るレベルなのである。
度重なる汚染水の漏洩等に関して、漏洩場所を特定し修復する作業等が急務とされているが、東電は「作業員が入れるレベルでは無く、ロボットを使った難しい作業になる」とコメントしている。

今回の計測は、配管が通る貫通口から内視鏡カメラと線量計を入れて実施したが、地下にある格納容器下部の圧力抑制室は、カメラで損傷を確認する事が出来なかったらしい。
東電は「1号機は炉心損傷が最も深刻で、放射性物質が地下に多く流れ込んだ」と分析している。

福一原発は、21日にも3号機の格納容器下部の圧力抑制室で毎時約4万7000ミリシーベルトを計測しているのだが、「大本営発表」ならぬ「大東電発表」では、検出器が故障したものと推測している。
野田佳彦ドジョウ首相による「原発事故収束宣言」とは何だったのかと思う程、相変わらず福一原発は、相次いで高い放射線量を計測している(笑)。って、笑い事では無いけど、余りにも馬鹿馬鹿しい収束宣言だわな。

言った本人の野田ドジョウ首相も、消費税の増税しか見えておらず、既に自身が収束宣言した事も忘れているのではないか?。
「財務省の犬」である野田首相は、「影の総理」こと勝栄二郎事務次官の御機嫌を取る為に消費税増税に力を入れるだけでは無くて、福一原発事故の事も頭に入れて政(まつりごと)をしないと、何時か取り返しの付かない事態を招くかも知れんぞ!。
野田首相よ、貴方が首相の器で無い事は十分承知しているが、阿呆みたいな収束宣言をしてお茶を濁さず、しっかりと原発事故に向き合わねばならんよ。

まぁ、あれだ。野田ドジョウの話は置いといて、福一原発の話に戻すが、東電の行動は「亀の様にノロマ」と、当ブログのエントリ、福島第一原発2号機の格納容器内を撮影に書いたのは1月20日なんだけど、この時から何も変わらんな。
変わらない所か、状況が段々と悪化している様に感じるのだが、気の所為かな。
これも当ブログのエントリ、福島原発はメルトスルーからサーフェス・フュージョンへを書いたのは昨年の9月8日なんだけど、ぼちぼち「サーフェス・フュージョン」か?、それともサーフェス・フュージョンは深刻な状態まで進んでいるのかな?。
何れにせよ、私は何か嫌な予感がするのだが、この予感が杞憂で有る事を願う。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

2012年2月14日 (火)

東電が温度計をほぼ故障していると言う風に断定

今回は当ブログのエントリ、福島第一原発2号機の温度が高く不安定な状態福島第一原発2号機の温度計が342.2度を示すの続報と言う事で、東京電力は14日、福島第一原発2号機の原子炉に設置されている温度計が高い温度を示していた事に付いて、「私共としては、今回の調査を踏まえて、ほぼ故障していると言う風に。間違いないだろうと」とコメント。

東電は、高い温度を示していた温度計の電気回路の点検を進めた所、400度を超える異常な数値を示した為、温度計の中の配線の一部が断線して「ほぼ故障していると言う風に。間違いないだろうと」断定した(笑)。
東電は、圧力容器を覆う格納容器内で、高温多湿の状態が続いた事が原因と見て調べている。

東電の「ほぼ故障していると言う風に。間違いないだろうと」と言うコメントは、何て自信の無い言い草なんだろうな。
まぁ、あれだ。このコメントは一先ず置いといて、東電の会見でお馴染みの松本純一とか言う広報担当者の話なのだがね。
その松本ってのを久々にテレビで見たら、芸能人の関口宏とかプロ野球の監督の星野仙一みたいに、前髪の白髪を一部分だけ残して、後は白髪染めをしているんだよね(笑)。

おい松本よ、一丁前に色気付いてんじゃねえよ、お洒落をする暇が有ったら、福島第一原発2号機に行って、温度計を交換して来い、次いでに1〜4号機の原発事故現場の様子も見て来い。
おっと、帰りに気を利かせて、ビールと焼き鳥を買って来るのを忘れるんじゃないよ。って、近所の爺さんが言うとりました(笑)。

私も何度も書いているのだが、近所の爺さんが言う様に東電は、いい加減に事故現場を目視で確認しろよ。って話だわな。
現場の状態が判らないから、「ほぼ故障していると言う風に。間違いないだろうと」とか阿呆な事しかコメント出来ないのだろう。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

2012年2月13日 (月)

福島第一原発2号機の温度計が342.2度を示す

今回は当ブログのエントリ、福島第一原発2号機の温度が高く不安定な状態の続報と言う事で、先ずは昼過ぎのニュースなのだが、東京電力は13日、福島第一原発2号機の原子炉圧力容器底部にある三つの温度計の一つが同日正午に、昨年12月の「冷温停止状態」宣言後で最高の94.9度を示したと発表。
東電は12日午後、保安規定に定める運転上の制限である80度を超えたとして、原子力安全保安院に報告すると共に、注水量を1時間当たり17.4トンに増やした。

そして夕方のニュースでは、東電は温度計が午後3時前に342.2度と言う異常な数値を示したと発表。
この温度計は電流の変化で温度を測定する為、断線が原因の故障だと東電は見ており「冷温停止状態は維持出来ている」とし、原子炉の気体の分析でも、核分裂で発生するキセノン135は検出されておらず、再臨界の恐れは無いと説明している。

原子力安全保安院は12日、「総合的に見て、冷温停止状態は維持されて、原子炉は管理された状態にあると考えている。安全性に問題は無い」との見解を示すと共に、圧力容器内の温度の把握等を至急報告するよう東京電力に指示したと言う。

昨年末に政府と東電が宣言した「冷温停止状態」は、原子炉の温度が100度以下である等が条件であり、東電は20度程度の温度計の測定誤差を考慮して、80度以下に維持すると定めているのだが、東電に言わせると温度計は故障しているから問題は無いそうだ(笑)。って本当かよ?。

東電は「メルトダウン」や「メルトスルー」を隠蔽していた前科が有るから素直に信じる事は出来ない。
実際は「再臨界」しているのだが、後になって「再臨界していたようです。テヘッ」と発表しそうな感じではある。
それに温度計は故障では無くて、本当に342.2度なのかも知れない。
何れにせよ、このニュースから目が離せない訳だな。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

2012年2月12日 (日)

福島第一原発2号機の温度が高く不安定な状態

今回は当ブログのエントリ、福島第一原発2号機の温度上昇でホウ酸を注入の続報と言う事で。
東京電力は12日、福島第一原発2号機の原子炉圧力容器底部の温度が、12日午前10時に78.3度に上昇したと発表。
格納容器内からは放射性キセノンが未検出の為、臨界はしていないと言う。

東電によると、2号機の圧力容器底部の三つの温度計の内、一つの温度計で11日午後11時に74.9度に上がった為、注水量を増やしたが、12日午前10時に78.3度に上昇し、午前11時には再び74.9度に下がり正午現在は79.1度に再び上昇する等、不安定な状態が続いている様だ。
他の二つは35度前後で安定しているが、東電は注水量を増やすか検討している模様。

東電は、放射性キセノンが未検出だから臨界では無いと言っているが、昨年11月のキセノン検出の時には、福島第一原発2号機は臨界では無く自発核分裂?に書いた通り「自発核分裂」と、苦し紛れな言い訳に見えるコメントをしている。

また、先月、福島第一原発2号機の温度が急激に上昇した時には、温度が急上昇したのは温度計が壊れていると言い、温度が下がったら、温度計が壊れている筈なのに「もう大丈夫」とかコメントしたりと支離滅裂状態である。
東電は、一時凌ぎで適当に会見しているから整合性が取れないのだろう。

福島第一原発では先月、福島第一原発のセシウム数値が急上昇の原因にも書いたのだが、福島周辺でセシウムの数値が急上昇したり、福島第一原発で高濃度の汚染水が漏出に書いた様に、次から次に汚染水が漏れる等、トラブルが相次いでいるのだが、東電の対応は後手後手に回っている印象が拭えない。

2号機と言えば先月、福島第一原発2号機の格納容器内を撮影にも書いた様に、カメラを使って格納容器内を撮影しているのだが、東電の予測していたよりも水位が低かった(水位は不明)等が判明したが、2号機の内部状態の把握には程遠い状況である。

何度も書くのだが、やはり東電は決死隊を早急に募り、事故現場を目視で確認しなければ状況は何も改善しないのではないか。
東電自身が手を拱いているのなら、東電のケツを叩く等、政府の政治決断が必要なのかも知れない。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

2012年2月10日 (金)

干し椎茸から基準値4倍超セシウム、既に販売

今回は当ブログのエントリ、埼玉県茶業協会が放射性物質の全データを非公開等に書いた「食の安全」に関するエントリと言う事で。
横浜市は9日、静岡県藤枝市の加工業者が出荷して横浜市港北区のスーパーで販売された干し椎茸(乾燥椎茸)から、国の暫定基準値(規制値)である1キログラム当たり500ベクレルを大きく上回る2077ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表。

横浜市と静岡県によると、静岡県を除く9県で生産された干し椎茸を、藤枝市の業者が混ぜて袋詰めした80グラム入りの商品で、原産地名は日本産と表示されていた。
業者は、神奈川県と東京都内の計8店舗で販売した汚染椎茸等、全商品の自主回収を進めている。
この問題で静岡県は、椎茸を生産した9県の県名は「公表出来ない」とコメントしているのだが、何故に公表しないのだろうか、公表が出来ない理由が知りたいもんだね。

静岡県と言えば当ブログのエントリでも、フランスで静岡産茶葉からセシウム検出やら静岡県、放射性物質の隠蔽を業者に要請等でも色々と書いて来た通り、何かと問題の有る自治体だわな。
また、静岡県の川勝知事、また逆ギレにも書いた様に、知事がテンパった言動をする度に静岡県のイメージを低下させる為、川勝知事は「歩く風評被害」とも言われている。
静岡県に限った話では無く、米の安全宣言を行ってから、セシウム汚染米が続出した福島県の佐藤知事もそうだが、自治体や首長の拙い対応を見る度に、私は「地方分権」して本当に大丈夫なんだろうかと、素朴な疑問を感じてしまう。

地方分権とは、財源や権限を国や中央省庁から地方自治体に移譲させる事なのだが、その辺りの事を書くと長くなるし、今回のテーマは食の安全に付いてのエントリなので、地方分権に付いては差し控えるとする。
この度、発覚した「怪しい干し椎茸、セシウムさん」のみならず、最近は放射能汚染食品に付いてマスコミは大きく報じない事も気になる。
特に今回の様に販売された汚染食品を回収する際には、テレビや新聞で大きく報道すれば、回収作業の手助けになると思うけどね。

マスコミは、自らに都合の良い時は「国民の知る権利」とやらを持ち出す癖に、こう言う問題の時の「国民の知る権利」はどうなんだって話だな。
まぁ、あれだ。食の安全に付いては、当ブログでも色々と書いているので、以下のエントリを読んでみて下され。では。

関連エントリ
怪しい食品、福島産と日本の基準
食の安全、日本の常識は世界の非常識
日本の暫定基準値は異常な数値

【ネッタイムス・東坊京門・作】

2012年2月 9日 (木)

埼玉県茶業協会が放射性物質の全データを非公開

東京電力の福島第一原発事故によって、原発の安全神話が崩壊し、日本の空と海と大地に放射性物質が撒き散らされ、日本は様々な問題を抱える事になった。
多々ある問題の中でも、毎日の生活に大きく関わる「食の安全」は消費者にとっては気になる問題だろう。

商品を購入する際に、消費者が頼りにするのは飲食物に付いての情報公開と言う事になるのだが、静岡県、放射性物質の隠蔽を業者に要請にも書いた様に、消費者の信頼を裏切り、自治体が業者に隠蔽を要請をしたと言う、許し難い行為が有った事は御存知の方も多いと思う。
今回のエントリは、このパターンとは逆に情報公開を自治体が要請しても業界団体が断ると言う話を「産経新聞」(2月9日)で見付けたので以下に貼ってみる。

狭山茶の生産者らでつくる埼玉県茶業協会が、自主検査で放射性物質の測定を行った銘柄のうち、基準値(1キログラム当たり500ベクレル)未満だった銘柄の数値しか公表していない問題で、協会は昨年11月以降、県から数回にわたってすべての数値を公表するよう要請があったにもかかわらず、現在も対応を取っていないことが産経新聞の調べで分かった。

県の担当者は公表すべき項目の書式まで作って説得したが、協会側は「基準値を超えたものは流通していないから示す必要がない」との姿勢を崩していない。

県茶業協会は昨年11月15日、加盟業者のうち県の検査を拒否して自主検査を実施、基準値以下だった30業者の234銘柄について、製品名と測定値をホームページ(HP)に公開した。

ただ、県が検査したものについては基準値を超えたものも超えないものも全データを公開したのに対し、協会は「基準値を超えたものはもう店頭販売していない」との理由で、基準値未満のものしか示さなかった。
これでは、基準値を超えた銘柄があったのかどうか消費者は確認できない。

これに対し、県は「消費者に不親切」として昨年11月17日に協会に対して是正を要請。
上田知事も昨年11月25日の定例記者会見で「(協会側の)反応によっては、何らかの形で強い話(対応)になるかもしれない」と警告。
県はその後も数回にわたって全データの公表を要請した。

しかし、HPの掲載内容に変化が見られないため、県は今年に入って協会に対し、HPで示すべき内容について書式まで作って提案してみたというが、反応はなかったという。

以上が産経新聞の記事なのだが、都合の良い情報は公開して、都合の悪い情報は非公開すると言う埼玉県茶業協会の悪しき隠蔽体質が露呈した様だな。
全データの情報を非公開にするのは、埼玉県茶業協会にとって公開する事が出来ない、何か疚しい事実が有ると思われても仕方が無い話であり、消費者の信頼を大きく損ねたのではないか。
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と言う言葉が有るのだが、埼玉県茶業協会は自らの御都合主義によって、狭山茶のイメージに止めを刺したのかも知れない。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

2012年2月 7日 (火)

福島第一原発2号機の温度上昇でホウ酸を注入

東京電力は6日、福島第一原発2号機の原子炉圧力容器底部の温度が70度前後の状態が続いていると発表。
近くの別の温度計は約45度で安定し、大きな上昇は無く、炉内のガスを分析した所、溶融燃料が再び連鎖的に核分裂する「再臨界」となる事を示す放射性キセノン135が検出されず、東電は「再臨界は起きていない」としている。

東電は7日未明、2号機への注水量を毎時10.6トンから13.6トンに3トン増加させ、再臨界等の核分裂反応を抑えるホウ酸を960キログラム注入した。
原子炉へのホウ酸注入は、2号機で半減期が短い放射性キセノンが検出され、再臨界が疑われた昨年11月2日以来となる。
原発事故後の保安規定では、注水量を1日当たり毎時1トン超増やすと「運転上の制限の逸脱」になる為、東電は事前に経済産業省の原子力安全保安院に通報した。

東電によると、水の流れが変化し、溶けた燃料の冷却効果が一部で下がった可能性が有ると言い、「原子炉全体としては十分冷えており、冷温停止状態は変わらない」としている。
上昇を示したのは、圧力容器下部に3個ある温度計の一つで、2月1日の52度から徐々に上がり、6日午前7時には73.3度まで上昇した為、5日に続いて6日も注水量を増やした所、同日午後5時時点では69.2度に若干下がったと言う。

東電は未だに「冷温停止状態」と言う言葉を恥ずかしげも無く使っている様だが、「冷温停止状態」とは当ブログのエントリ、冷温停止?事故収束?、冗談は顔だけにしてね野田首相にも書いた通り、政府と東電が福島第一原発の事故に合わせ、原子炉の安定を示す言葉として昨年7月に定義したもので、圧力容器の温度が概ね100度以下で、放射性物質の追加放出を大幅に抑えた状態の事。

核燃料が圧力容器に閉じ込められ、水に浸かっている通常の原子炉で、容器内の水温が100度未満になり、燃料の核分裂反応が止まった状態を意味する本来の専門用語である「冷温停止」とは異なり、単なる「言葉遊び」と言える。
よって、原発事故を起こした原子炉で「冷温停止状態」が云々とか言って喜んで居るのは、日本政府と東電のみであり、福島第一原発で「冷温停止」と言う言葉を使用するのは有り得ない事。

そして、当ブログのエントリ、福島第一原発は核燃料がコンクリートを侵食中?にも書いた様に、核燃料が行方不明の状態で、既に圧力容器や格納容器の中には少量の核燃料しか残っていないかも、ひょっとしたら空になっているかも知れない原子炉の温度を計っているのかも知れないのに「冷温停止状態」なんざ有り得ないね。
鍋の中の湯の温度を計る時、鍋に穴が空いて湯が流れ落ち、空になった鍋の温度を計って正確な温度が判るのか?。って話。

冷温云々を言うのなら空の容器を計るのでは無く、容器の下部とか、コンクリートに侵食中とか言われている場所を計らないと判らないだろうよ。
政府や東電は核燃料の有無に関係無く、原子炉の温度は100度以下状態だから「冷温停止状態」だと言うのだろうが、そんなのは屁理屈であり、本末転倒だわな。

今回の温度上昇だけでは無く、次から次に放射能汚染水を垂れ流すトラブル発生しており、原発事故は現在進行形であり、言葉遊びしている暇は無い。
東電は温度上昇と再臨界の関係を否定しているが、それらを含めて今後の動向が気になる。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

2012年2月 4日 (土)

福島第一原発で高濃度の汚染水が漏出

東京電力は3日、福島第一原発の汚染水の貯蔵タンクから毎時2シーベルトの高濃度汚染水が漏れているのが見付かったと発表。
漏れた量は1リットル以下で海への流出は無く、原子炉への注水にも影響は無いとしているが、今回の漏出で作業員が最大2〜3ミリシーベルトの被曝をしたと言う。
タンクからの汚染水の漏洩は先月10日に続き2度目。

東電によると、3日昼過ぎに汚染水の貯蔵タンクの継ぎ目から水が滲んでいるのを作業員が発見。
漏れた汚染水の量は1リットル以下で、作業員がタンクのボルトを締め直した所、水漏れは止まった模様。
タンクの汚染水は放射性セシウム等は除去されているが、ストロンチウム等は除去されておらず、水が滲んだ箇所の一部で毎時2シーベルトと言う高い放射線量が検出した。
高い放射線は汚染水から除去出来ないストロンチウムが原因と見られ、東電は現場をアクリル板で遮蔽し、放射線は毎時15ミリシーベルトまで低下した様だ。

福島第一原発では、これまで凍結が原因と見られる水漏れが30件近く相次いでおり、原子力安全保安院は東電に対し、再発防止策を作り報告する様に指示。
今回、汚染水が漏れたタンクと同じ形の物は敷地内に約100個あるが、東電はボルトの締まり具合を点検する等の対策をすると言う。
「汚染水がたった1リットル以下で毎時2シーベルトと言う高い放射線を検出したのなら、10リットルだったら20シーベルトじゃぞ、これは大変な事じゃぞ。」と、近所の爺さんが興奮しながら言うとりました(笑)。
そんな単純計算する様な物では無いと思うけどね(笑)。

まぁ、あれだ。次から次に汚染水が漏出している訳だが、その際には当ブログのエントリ、おがくずと新聞紙と入浴剤にも書いた様に、相変わらず原始的な事を遣っているのだろうかね?。
最先端の技術の粋を集めたと言われる原発なのに、まさかおがくずとか新聞紙とか入浴剤を使用するなんざ、作業員は夢にも思って無かっただろうな。
おまけに今回の漏出で作業員が最大2〜3ミリシーベルトの被曝しているのだが、先月には、福島第一原発で4人目の作業員が死亡にも書いた通り作業員が亡くなっているし、作業員も大変だわな。では。

関連エントリ
福島第一原発の作業員は既に4300人死亡の噂の真相
日本の放射能汚染は核戦争後の世界

【ネッタイムス・東坊京門・作】

2012年1月29日 (日)

福島産の米からセシウム検出、既に販売

佐藤雄平知事が、米の「安全宣言」を行った後も「怪しいお米、セシウムさん」の検出が続く福島県は27日、またしても伊達市の農家2戸の米から国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える1110ベクレルと700ベクレルの放射性セシウムを検出し、福島県内で規制値超えが判明した農家は伊達市や福島市等、3市1町の計38戸となったと発表。

県によると今回、基準値を超えたセシウムを検出した2戸は伊達市旧小国村の農家で、「怪しいお米、セシウムさん」こと汚染米は伊達市内の直売所で、既に約57.5キロが販売されていると言う。
販売されたのは1110ベクレルを検出した農家が出荷した精米済みのもち米であり、昨年10〜11月に39袋が販売されたと言い、県は販売した汚染米の回収を呼び掛けている。

そんな中、JA全農福島は2011年県産米の一部銘柄に付いて、卸業者への売り渡し価格(相対取引価格)を引き下げる方向で調整を始めた事を27日に明らかにし、早ければ30日にも実施の方向。
理由として、東京電力の福島第一原発事故を受けた「風評被害」で販売が低迷する中、価格引き下げによる消費喚起が狙いと言う。
暫定基準値を超えるセシウムが、次から次に検出されている状況なのに、未だに恥ずかしげも無く「風評被害」と言う言葉を使うJA全農福島には、怒りを通り越して呆れるしかない。

まぁ、当ブログのエントリ、福島産あんぽ柿と米の生産者にも書いた様に、福島の農家は生産者の都合ばかりを重視して、消費者の事は考えていないのだろうな。
福島の全ての農家が生産者重視では無く、消費者の事を考えて生産や出荷を控えている農家も居るので、福島の農家と一括りにしたくはないが、福島の農家全体のイメージが悪くなるのは必至であり、真面目な農家は可哀想だ。では。

関連エントリ
怪しい食品、福島産と日本の基準

【ネッタイムス・東坊京門・作】

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